アプリカンはHTML/JavaScript/スタイルシートと言ったWeb技術を使ってiPhone/iPad/Androidといったスマートデバイス向けのアプリケーションを開発できるサービスになります。Webアプリケーション、ネイティブアプリケーションと区別してハイブリッドアプリと呼ばれたりします。
Webエンジニアの方がこれまでに習得している技術を使ってスマートデバイス向けアプリケーションが開発できるとあって、はじめるまでの敷居が低いのがメリットです。数年前まではネイティブのプログラミング言語(Objective-CやSwift、Javaなど)と比べて速度面で不利でしたが、最近ではJavaScriptエンジンがパワーアップしていることもあって、速度的に十分という分野も増えています。
今回はまず初回と言うこともありますので、アプリカンの特徴について紹介します。
1. ピュアなJavaScriptで開発できます
アプリカンを使って開発を行う際にはJavaScriptだけで開発が可能です。一部の機能を使うためにObjective-CやJavaを使うと言ったことはありません。速度や機能面においてJavaScriptで足りない部分を補足するために別なプログラミング言語と組み合わせるのはよくある方法ですが、あまり多用するとハイブリッドアプリのメリットが失われてしまいます。
ピュアなJavaScriptだけの場合、機能面において劣る点があるのではないかと思われがちですがアプリカンのAPIではアプリ内課金やバーコードスキャナ、連絡先情報、コンパスなど多数の機能を用意しています。外部ASPを利用したプッシュ通知も可能です。
2. 内部データのアップデートが簡単
アプリを開発していくうちに生じたちょっとしたミスでクラッシュしてしまったり、突発的に発生したキャンペーンをお知らせしたいと思ったときに、ネイティブアプリの場合は修正して審査に出し、通過を待つまでのタイムロスがあります。アプリカンの場合、管理画面上からアプリに対してどのビルドを配信するかを簡単に指定できるようになっています。
さらに一度リリースした後は、開発版の配信機能もあります。そこで修正版の確認をし、問題がなければ全体に配布すると言ったワークフローが簡単に実現できます。
3. iOS/Androidに対応
ピュアなJavaScriptということもあり、iOS/Android両プラットフォームに対応したハイブリッドアプリが開発できます。開発コストの低減はもちろん、同じユーザ体験を異なるプラットフォームに同時に提供できるメリットは大きいです。
一部のAPIについてはAndroidのみといった機能もありますが、そういった特別な機能はネイティブのプログラミング言語であっても利用制限があります。アプリカンを使えば共通の機能でマルチプラットフォームなアプリが素早く開発できます。
4. 専用デバッガーを提供
アプリカンにはiOS(App Store)/Android(Google Play) 向けにデバッガーアプリを公開しています。このデバッガーアプリを使うことでコーディングから実機での表示確認までがスピーディーに行えるようになります。コンパイルの手間もなく、これまでのWeb開発のような開発スタイルが実現します。
5. コンパイルは管理画面で
作成したコードは管理画面上でコンパイルします。つまりコンパイルを行う環境をローカルコンピュータ上に用意する必要がありません。管理画面にて証明書を登録しておけば、後はiOSアプリであってもWindowsで開発できるようになります。
6. 外部サービスとの連携
アプリカンでは外部サービスと連携して機能提供も行っています。現在、下記のサービスに対応しています。
- Remote TestKit(アプリ検証)
- appC cloud(CPI広告)
- popinfo(プッシュ通知)
今後もどんどん追加される予定です。
7. 無料です!
アプリカンは無料で利用できます。有料プラン(1アプリ10万円)は広告表示をなくすためのプランになります。それ以外は無料、有料ともに機能は変わりませんので、何度ビルドやアップデートをしても無料で使い続けられます。
後から有料プランへの移行もできますので、まずは無料で使い続けてもらいつつ、ダウンロード数が伸びたり流行ってきた段階で広告非表示にすることもできます。
いかがでしょうか。アプリカンの魅力はまだまだたくさんあります。次回以降、さらに個々の機能について詳しく紹介していきますのでご期待ください!
ユーザ登録、アプリカンの利用(無料)はこちらからできます。